ID: 22
オーダム
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デレク・チナラの実地研究の記録より
決して大げさに誇張しているわけではない。オーダムの植物の繁栄、多様性、密度は、この惑星において他に類を見ない(アラキス基準で比較した場合)。さらに入念な種の分類を行う必要がある。土壌サンプルも必要だ。

僕の解釈では、このエリアは初期時代からフレメンにとって重要な場所であったらしい。シエチ暮らし前の禅スンニ派までさかのぼった時代からね。この場所では、いまだに古代遺跡を見つけることができる。ここでは、昔から植物が繁茂していたのだろうか?だからこそ、禅スンニ派たちはこの地を目指したのか?それとも、彼らこそがこの影響の原因なのだろうか?

残念ながら、フレメンが不在の今、奇妙なカルト集団がこの地に根付いている。僕が集めた情報によれば、空想的で矛盾ばかりの不審な宗教だ。カルト集団に関する噂は、しぶといハエのように湧いて出てくる。よく聞く話によれば、このカルト集団は、変わった方法でサンドワームを崇拝しているらしい。
秘密諜報員がパイター・ド・フリースに宛てた報告
パイター様。お願いだから、ここから出してください。あの詠唱も、儀式も...あいつら、全員イカれています。だけど、自分自身、その狂気を信じ始めているんです。ワームは死にました。知っているのは、それだけです。

ミサ・タリルは、都合よく地熱源の上に立っています。岩石でできた外壁は、ワームの侵略に耐えてきました。ハルコンネン支配下で、大量の電力を供給するよう、この地に発電所が建設されました。ですが、その安心感は思い込みに過ぎなかったようです。巨大なサンドワームが、岩の防壁を粉々に破壊し、すべてが荒廃してしまいました。その過程で、ワームも燃料電池の強力な電流にさらされ、命を落としています(ワームの死に関しては、リエト・カインズの論文をご参照ください)。

まだ何とか機能している装置によって生み出された少量の電力が、何らかの理由でワームの屍を保護してくれたようです。損傷を受けてないワームの屍は、マース・カレトの聖遺物と化しました。彼らは、ワームによる攻撃が神の思し召しであると信じ込み、美しいまま死んだワームを奇跡として認識しています。宗教熱は高まるばかりです。

お願いです、パイター様!この任務から解放してください!


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