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サーダカー
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ザンタラからの手紙
夜はサーチライトに気をつけるんだな、余所者。悪地ではサーダカーの噂がささやかれるが、たき火を囲んで語られる話なんて半分嘘だ。攻撃艦は確かにサーダカーの船長が操縦しているが、襲撃部隊はCHOAM自由隊のみで構成されている。この軍隊は、通常なら禁止されている状況でも帝国の突撃部隊が自由に活動することを可能にする、独特な協力体制だ。

サーダカーの帝国軍団が、皇帝の意志と権威を支える真の力だってことは周知の事実だ。この完全に洗脳された戦士カルトは、皇帝の過激な気まぐれに応じることに身を捧げている。

何世紀もの間、皇帝、領主会議と航宙ギルドの間の絶妙な権力のバランスを崩されるのを恐れて、サーダカーをアラキスに派遣することは一切禁じられていた。

しかし、暗殺戦が引き起こした混乱をきっかけに、領主会議はサーダカーをアラキスに送り込むことを許さざるを得なくなった。だがサーダカーの配備は、香料の流れが差し迫った危険に晒されている場合に限られるという厳しい条件がついていた。その条件は容易に変更されているようだがな...
フェンリング伯爵から皇帝への報告書
閣下、
アルスントのサーダカー訓練施設が完成に近づいております。ジグラットの設計に独特で難解な要件が課せられたため、多くの問題に直面してしまい、予定よりも建設期間が2倍かかってしまいました。複雑な生贄台の配列やそれをつなぐ血の水路網だけでも、専用のチームが必要でした。専用のチームが結成されていなかったら、この作業は今でもつづいていたことでしょう。

アラムシャム司令官と彼が率いる帝国軍団が駐屯地に到着したら、フレメンに対する作戦を本格的に開始できます。諜報員の報告によると、フレメンの人工は数十万人くらい、戦闘に参加できる年齢層の割合はさらに少ないとのことです。

それでも、野蛮な敵を侮るべきではありません。サルーサ・セクンドゥスでの過酷な環境がサーダカーを危険な戦力に仕立て上げたように、アラキスの容赦ない環境も敵を同様に鍛え上げたことでしょう。

帝国の戦士長は神経ガスの使用を推奨しております。


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