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大規模養成機関
大規模養成機関
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グラックス・オスン講師 – 銀河系関係入門 大規模養成機関を理解したつもりでいる者は多いだろう。ベネ・ゲセリット、演算能力者、スーク医学院、ギナーズ剣士養成学校...これらの機関が存在しているのは、そもそも思考機械のおかげである、ということをご存じだろうか。 驚くのも無理はない。だが、事実だ!大反乱後に続いた混乱当時、領主会議はまだ組織として未熟だった。まるで、少しでもそよ風が吹けば消えてしまいそうな、ちらちらと揺れるろうそくだった。そこら中にはびこる、怨恨、裏切り、内紛... 確かに、今も大して変わっていないだろう。だが肝心なのは、この危うい政治組織にとって、帝国を立て直すということが、とんでもない課題であったということだ!バトラーの戒めにより、すべての技術が禁止されている状態では、なおさらである。人間理解の新たな道を模索し、人類の潜在能力を解放することが、前進するための唯一の方法であった。 新たな思考の拡張により大規模養成機関が生み出され、これらの機関の知名度が高まるにつれ、新たな黄金時代が幕を開けた。これもすべて、大量虐殺を行った人工知能の宇宙征服の試みの賜物なのだ... 剣士養成学校に対する、ダンカン・アイダホの所感 さて。ギナーズ剣士養成学校について教えてやろう...大領家の戦争クラブのようなイメージを持って養成学校に行くつもりなら、その考えは捨てたほうがいい。到着してまず初めに目につくのは、優雅な白い大理石の巨大な新古典派の神殿だろう。そびえ立つ構造物を前に、巨像の影に隠れるアリのような気持ちにさせられるかもしれない。 もちろん、この畏敬の念を抱かせる建築物には、恐怖を与え、圧倒させる目的がある。ソードマスターたちが、剣士に授ける知識に、計り知れないほどの価値を見出していることを示しているんだ。非常に重要な知識であるがゆえ、その知識の共有を行う機関も、同等に気高い組織でなくてはならない。 建物全体の作りが、ソードマスターたちが自らの技に持つ絶対的な自信を反映している。彼らがもはや、以前ほどの誇りを持っていないのは残念なことだが。剣の達人たるもの、人の上に立つ人間でなくてはならない。 スーク医学院でのドクター・ユエによる講義(開催中止)の草案 帝国スーク医学院を理解するためには、オムニウスの災厄とロッサク大流行(BG88年)の恐ろしさを、認識する必要があるだろう。この2件の壊滅的な医療事象により、数十億人が命を落とした。これを受け、創始者であるモハンダス・スーク博士は、これらの病気や今後起こりえる疫病に対抗するための協会を設立した。彼の医学院は、帝国における最高基準の医師たちを輩出している... (備忘録:あとで話を膨らませる必要あり) さて、諸君が最も興味を抱いているであろうテーマといえば、「帝国制式条件づけ」であろう。残念ながら、ある程度の機密性が求められる内容だ...だが、私の額に刻まれたダイヤモンドの形をしたタトゥーは、「人命を奪わない」という医療の最も重要な在り方に従うよう、すべてのスーク医師たちに課せられる、その手順を踏んだことを示す証である。いわば、誇りであり証明だ。 私は人命を奪うことができない。決して... *(何行かに、勢いよく取り消し線が引かれている)* カンリー法が支配する現代において、この性質は、医療の専門家である我々にとって、計り知れないほどの重要な意味をなす。 演算能力者養成学校に対する、パイター・ド・フリースの所感 偉大なる演算能力者養成学校について興味を抱くものも多いだろう。まずは、その偉大さをお前たちから聞かせてもらいたい。我々は、身体と精神を、不自然なまでに無理やりゆがめさせられた。バトラーの狂人たちが押し付けてきた原始的な荒野から、抜け出す方法を導き出せるように、と。 その通り!演算能力者になるということは、人類の本質そのものを破壊することなのだ!基本的なレベルで人間の精神を修正することで、脳は、コンピュータのような報われない仕事をこなすことができるようになる。すべての思考機械を拒否した、この社会で! 史上初の演算能力者の誕生のきっかけとなった「人物」というのが、ロボットである悪名高き科学者兼哲学者のエラスムスであった、という噂が根強く流れている。実に愉快な皮肉だ。エラスムスこそ、元凶である人工知能悪魔の不老のしもべなのだから。 |
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