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保命キット
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保水スーツ — 帝国文書館に記録されている定義、フェンリング伯爵の解説
定義:アラキスで発明された気密性の高かい衣服。放熱を制御と体液のフィルター機能を持つマイクロサンドイッチ構造の繊維を使用している。
解説:原住民によって発明された、非常に巧妙な装置。地元の業者やCHOAMも保水スーツを再現しようとしたが、やはり最も効率性の高い保水スーツはフレメンが製造したものである。
静電気圧縮器 — 帝国文書館に記録されている定義、フェンリング伯爵の解説
定義:静電気を利用して砂を撥ねたり、集める装置。砂地で採掘ツールとして、または砂漠の表面で粒子を集めるために使われる。
解説:これもまたフレメンの発明だが、この装置の利用範囲はより広いものだと思われる。例えば、その静電気放電は、空気中の粒子も含む、あらゆる粒子を引き寄せるため、空気を漂う毒ガスを除法するために使用できる。また、火災にたいして減衰効果も見られる。火気をひとつにまとめ、一瞬で消散することができる、実に便利な装置だ。
クリスナイフ — 帝国文書館に記録されている定義、フェンリング伯爵の解説
定義:アラキスのフレメンの神聖なる短剣。死んだサンドワームの歯から作られ、「定着」と「未定着」の2種類の形がある。未定着のナイフは、常に人体の電界付近にないと崩壊してしまう。定着したナイフは保管用に処理されたものだ。どれも大体20cmの長さのナイフである。
解説:何十年もの間、ハルコンネンは無傷のクリスナイフに100万ソラリスの懸賞金をかけていた。それを考えると、文書館にある資料はとても充実している。一体だれが帝国文書館を編集してきたのだろうか?
サンパー — 帝国文書館に記録されている定義、フェンリング伯爵の解説
定義:片方の端にバネ仕掛けのクラッパーがついている短い杭。砂漠に埋め込み、「ズシン、ズシン」という一定の振動を起こし、シャイー=フルードを呼び寄せる。
解説:砂漠の脅威のひとつであるサンドワームにたいして、原住民はまたもや単純かつ効果的な解決策を生み出した。サンパーを使用して香料を採取する場所からサンドワームを引き離す方法がわかってから、香料の収穫量は15%増加した。当然ながら、サンドワームは必ずサンパーのところへやってくるため、長い目で見ると、効果は限られている。
保水テント — 帝国文書館に記録されている定義、フェンリング伯爵の解説
定義:マイクロサンドイッチ繊維で作られた、可変サイズの小型シェルター。テントの中に放出された呼気の水分を回収し、飲料水に変えられるように造られている。
解説:保水スーツ技術を応用したこの携帯型シェルターは、砂漠を徒歩で移動するときに便利だ。ソプターが墜落した場合、この装置が帰還手段として役立つことは想像できる。しかし、乗り物のない状態でフレメンがどのように南部の奥深くまで侵入できたのか、未だにわからない。
遺体取水器 — 帝国文書館に記録されている定義、フェンリング伯爵の解説
定義:遺体を中に入れると、体液を抽出し、濾過して水にする容器。廃棄物は別の区画に排出される。
解説:サーダカーの大虐殺で発見されたこの装置は、予想外の収穫だった。廃墟となったシエチの奥深くで、儀式用の遺体取水器と、かつて水が流れていたと思われる空の部屋を発見した。やはりフレメンの実用性には、いまだに驚かされる。CHOAMも、大量の死体や水不足に悩まされるかもしれない奴隷商や採掘者のために、すでに遺体取水器を模倣したものを製造し始めた。
陥没地地図 — 帝国文書館に記録されている定義、フェンリング伯爵の解説
定義:アラキス地表の地図に、信頼性の高い超磁性コンパスを参照して、避難所と避難所を結ぶ経路を記したもの(パラコンパスを参照)。
解説:ギルドによる人工衛星の使用禁止と、地形を変えてしまう絶え間ない嵐の影響で、砂漠の奥地の細かい地図を作ることは不可能である。探査機で地形をマッピングし、配布用の陥没地地図を作成することもできるが、その地図はすぐに使えなくなるので注意が必要だ。
パラコンパス — 帝国文書館に記録されている定義、フェンリング伯爵の解説
定義:局所的地磁気異常のもとでも方向を定められるコンパス。該当する地図が利用可能でも、惑星の磁場が不安定であったり、激しい磁気嵐によって磁場が干渉される場合に使用される。
解説:砂嵐や衛星の磁気干渉により、アラキスで唯一道しるべとなるものがパラコンパスだ。しかし、ハガ盆地南部からパラノースへ向かう際、両方とも南極に位置しているため、コンパスが混乱してしまう場合がある。そのときは、あまり考えすぎないことを勧める。


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